代表理事ご挨拶

一般社団法人歯科衛生士コミュニティ
代表理事

日本大学名誉教授・歯学博士

 少子高齢化が進む中で、人びとの健康への関心は着実に高まっており、口腔健康においても、小児から高齢者に至る多くの人びとが高い関心を寄せるようになりました。 しかし、「80歳になっても自分の歯を20本残す」という8020運動が一定の成果を見せているものの、30歳代以上の多くの人びとが「歯周疾患」にり患し、国民的疾患とさえ言われているのも一方の現実です。

 真の口腔健康は、一人一人の適切なセルフケアと同時に、歯科衛生士による定期的なプロケアが必須であり、両者が適切に行われてこそ実現するものであることは皆様すでにご承知の通りです。
 この継続的な口腔健康を担う重要な役割を担うのが歯科衛生士です。 その役割は、口腔内の定期的かつ適切な清掃行動による口腔健康の担い手であり、他方では患者自身の適切なセルフケアへのアドバイス・教育・指導と、非常に広範囲にわたっています。

 2024年3月に設立した、私ども一般社団法人歯科衛生士コミュニティでは、今後ますます役割の重要性が高まる歯科衛生士が、自律的に学び続ける場として「DHオンライン相談」を開設しました。これは、歯科衛生士の先輩・後輩の交流で学び、アドバイスし合う新しい学びの場です。詳しくはこちらからご参照ください。

 ごあいさつの最後に当たり、歯科医療機関の経営者の皆様にお願いです。
 一般社団法人歯科衛生士コミュニティでは、「DHオンライン相談」を、できるだけ多くの歯科衛生士の皆様に利用いただけるよう、きわめてリーズナブルな費用での運用を試みてスタートしています。
 歯科衛生士の雇用主たる歯科医療機関の経営者の皆様には、お一人でも多く、当法人の趣旨にご理解、ご賛同をいただき、協賛会員として登録・ご支援をいただきたく、お願い申し上げる次第です。

 国民のさらなる口腔健康の実現と、歯科衛生士のあくなき研鑽によるステップアップ、そして歯科医療機関のさらなる発展を心から祈念して、ご挨拶とします。